どんでん返しの向こうの落とし穴
とある地球人が、ちょっと風変わりな宇宙人と出会いました。でも、相手は宇宙人なのでとっても変わっているように見えます。慎重な態度をとる地球人を見て、宇宙人はとっても変に見えました…
誤解というか偏見というか、意見の相違はさらなる誤解を生んでいくというプロットが多いのですが、なんだか笑えてしまうのです。しかも、大オチは最後のページの最後の一行になるまで判らないこともしばしば。しかも良かったのか悪かったのか理解に苦しむ結末...でも面白い! あと、なぜか女性が不遇なのです。いつも妙なところで女性が使われるのも変です。作者は過去に女性関係で苦労したのでしょうか?
シェクリィの短編集は他にも「地球巡礼」「宇宙市民」「残酷な方程式」がありますが、どれも入手難なのが欠点です。中には本当に最初から最後まで訳が判らないものもありますが、起承転結がうまく構成され結末もきりっと引き締まっている短編を書ける作家なんてそうざらにはいないのですから、ハヤカワさんももう少し増刷して本屋に並べさせてほしいものです。
私はよく「変な人!」といわれていますが、自分では「変は変でもそんなに変じゃないぞ」と思っています。それが他の人には奇妙に見えるのでしょう。でも、あなたにもそう変じゃないと思っているとこにこそ変なクセがあるかもしれませんよ!
…あ、それを「個性」というのかもしれないですね。
(ロバート・シェクリィ,ハヤカワSF文庫)
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