2023/11/19

Wizardry

 コンピュータRPG黎明期の傑作

 迷宮探索型RPGの老舗である Wizardry の歴史は古く、30年以上になります。多くの機種に移植され、世界中に多くのファンを持っています。Wizardry については多くの人が語っているので、ここでは、私が遭遇した事件をお話しします…

その名も…

リルガミンの悪夢 ~The Hazard of Innocent~

 ファミコン版 Wizardry2「リルガミンの遺産」で遊んでいた頃に起こった本当のお話です。デートのお誘いを受け、ふらふらと出かけてしまった日曜日に事件は起こりました。せっかくデートに誘われたのに、頭の中に完成間近のマップがちらついて彼女の言葉もうわの空、1時間程度お茶を飲んでそうそうに帰宅しました(今思えば、このせいで天罰が下ったのでしょう)。ゲームを再開しようとすると…

ん、ドクター○リオ? ファミコンに見慣れぬカセットが…?

 私のいない間に従弟が遊びに来ていたようです。借りていく代わりに別のソフトを置いていったのでしょう。当時、この従弟は小学1年生。説明書もなしに Wizardry を遊ぶには無理があるはずです。多少戸惑いを覚えたものの、大事なデータを見殺しにできないということで無理矢理叔父の家を訪ね、カセットを返してもらいました(身代わりのドクターマ○オも返しました)。たぶん叔父はたかがゲームに意固地になる変な奴だなと思ったことでしょう(++;)

 しかし、不安なあまり1ヶ月近くもゲームを再開する勇気が起こりませんでした。従弟に尋ねることもできますが、ろくな答えしか返ってこないことは目に見えてます。悩みに悩んだあげく、ゲームを立ち上げました。すると…

  • 精鋭部隊(6名):全滅
  • 救出班(4名):全滅
  • 別働隊(6名):生存者2名

 しかも、死亡者の全員がほとんど武器も防具もなし。さらになぜか転職している始末。そして、死亡箇所不明のため蘇生のための遺体回収も困難を極めるはずです。生存者も余命いくばくもない状態で迷宮内でふるえているのでした。私はコントローラーを手にしたまま、ただ呆然としていました。

「う、うそだ…まさか… こんなはずはない…」

 小学1年生でも、これほどひどいデータにしてしまうことができるのでしょうか。それとも、次元の裂け目から「魔王」が現れ、データを混沌の渦に放り込んでしまったとでも? 事情を知らない従弟を怒る訳にもいかず、ゲームにムキになる自分が情けないやら、とはいえお亡くなりになったキャラたちは不憫だし…複雑な感情の波をかき分け、とりあえずデータの整理を始めたのでした。(T_T)

 それ以来、私はこの従弟を「魔王」と呼び、彼が出現しそうな日は気をつけるようになりました。思い返せば、彼は幼い頃から私がゲームをしている姿をそばにいました。そして、大事な時に限って災害を引き起こしていたような気がします。いい場面に限って「魔王」は近寄ってきてゲーム機を蹴ってしまいハングアップさせるのです。私が呆然としていると、彼は「どうしたの?」と無垢な瞳で問いかけてきます。「なんでもない…なんでもないんだよぉ…(心の中で号泣)」と私。

 もしもル・ケブレス様にリルガミンの災厄の原因を問えば「無垢デアリ純粋ヨリ来タル悪意ナキ悪意ナリ」と答えるやもしれません。悪気がないのが最も悪い、という言葉もあるし、それが真実やもしれません。

(ASCII,ここではファミコン版)

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