聖なる杯なんかいらない
「空飛ぶモンティ・パイソン」ってご存じでしょうか。1970年代の前半にイギリスでやりたい放題の馬鹿騒ぎをしていたコメディ番組です。そのスタッフが作った映画「Holy Grail」も、アーサー王の聖杯伝説を忘れてしまう程の意味不明のしっちゃかめっちゃかな内容でした。「映画は貴族階級の醜悪な自己満足であり、我々はそれを粉砕し大衆にプロメテウスの炎の如く分け与えるのだ!」…なんて言ってはいませんけど、モンティ・パイソンのファンなら取り敢えず見とけ、な映画だったのです。
ゲームはオーソドックスなアドベンチャーといった感じですが、そこはモンティ・パイソンながらコテコテで意味不明で破天荒なクドいギャグと中傷の嵐。プレイヤーをプレイヤーとも思わない絡み合ってほどけない謎だらけ。一度クリックしたからって、また同じことが起きるかはまたクリックするまで判らない。しかもプレイヤーをからかうトリックがあちこちにしかけてあります。「ここを50万回クリックすると、すっげえのが見られるよ」とか「さっきここをクリックしておけばよかったね、もう遅いんだけどさ」というように。
もう、「聖なる杯なんかいらない!」
とどめは日本語版はほとんど日本語吹き替えで、それも声優さんの顔ぶれも豪華です。なんでも、TV版の吹き替えスタッフと同じ(亡くなられた声優さんはともかく)というんですからすごい。日本語版発売元のポニーキャニオンさんもわかっていらっしゃるようです。後生ですから、「大いなる時間のムダ」も日本語版を出してくださいな。
このCD-ROMは屈指の出来です。ここまで内容を詰め込めるのか、という感じで感心します。下手なマルチメディア図鑑、それも鳥だか動物だかの絵と解説文があって、絵をクリックしてつつくと鳴き声が聞けます、なんてのは陳腐に見えてしまいます。
内容は万人受けする者では決してないですが、見るべきところはちゃんとあり、自己主張もきちんとしたゲームなのです。いつか攻略ページをまとめる予定なので期待せず待ってて下さい。
(7th Level,日本語版:PONY CANYON, Win95のみ)
0 件のコメント:
コメントを投稿