2023/10/31

「星を継ぐもの」シリーズ

 我ら、考える故に謎あり

 月面で発見された謎の死体が、人類に思いもよらない世界の扉を開いた… なぜなら、その死体は宇宙服を着込み、5万年前に死んでいたことが判ったからなのです。果たして、彼は本当に地球人なのか? だとすると、人類の文明の黎明期よりも遙かな昔から、月面で死んでいたのはどう説明するのか?

 まるで推理小説のように次から次へと謎が湧いてくる中さらに、これまでの常識をくつがえす新事実が発見されていきます。SFらしく理詰めで進んでいくので「訳がわからん」とか「文体が読み物として意識されてない」などと批判されてもいますが、ここはひとつ我慢して、たくさんの謎がどう解き明かされていく過程だけでも追うようにして下さい。

シリーズ構成は以下の通りです:

第1部「星を継ぐもの」
第2部「ガニメデの優しい巨人」
第3部「巨人たちの星」
第4部「内なる宇宙」
第5部「ミネルヴァ計画」

 第1部は謎の死体の正体について、第2部・第3部は「巨人」たちと第1部との意外な関連についての謎の解き明かし、第4部は新たな世界の発見、第5部は…
(読んだら追記します)

 「巨人」って何? と思う人もいると思うのですが、こういうのもちゃんと説明されますのでご安心を。物語の中で重要な要素のひとつなので、あえて詳しくは語りません。

 作者はコンピュータ会社の営業をしていたということで、なるほどコンピュータの記述は手堅く書き込まれています。技術者や研究にたずさわる人たちの描写もリアルです。ジェームズ・P・ホーガンの他の作品もコンピュータについてやエンジニアの活躍を描いた作品が多いので興味を持たれた方は、他の作品も読むことをお勧めします。

(ジェイムズ・P・ホーガン,創元文庫SF)
Amazonで注文することができます。

2023/10/30

Main Board: ASUSTeK P5A

 AGP ボードが認識されない(100% 解決)

 メインボードは電源が入ってからが重要です。スイッチを入れると、何やら HDD が動いている様子。でも画面がでない。ディスプレイは真っ黒なまま、スタンバイ状態から変わらないのです。そこで、原因を探すことにしました。

  • メインボードに問題があるのか?
  • BIOS に問題があるのか?
  • AGP ボードとの相性か?

 まず、ディスプレイに何も出力信号が出されていないことに着目し、ディスプレイ切り替え機とビデオ信号変換器(今までTVやビデオをこれで見ていた)を通さない本来の接続で電源を入れたものの、現象は変わらず。

 次に、BIOSかと思いました。Windows98 でサポートすると言われていた ACPI の機能がうまく動かないとか、マルチメディア関連で不具合があるとか、その辺が影響しているのかというわけですが、画面が出なければ確かめようがありません

 そこで AGP ボード以外でも同じ現象になるかテストしました。以前使っていた Millenium と取り替えて起動すると画面が出るではありませんか!

 そこで、BIOS 設定で PCI バス上の VGA より先にAGP ボードから先に認識するようセットしてすべて解決しました。原因は BIOS の初期設定にあり、予備の VGA があったので助かったのですが、もしなかったとしたら慌てて別の VGA を買っていたかもしれません。

2023/10/26

モンティ・パイソンのHoly Grail

 聖なる杯なんかいらない

 「空飛ぶモンティ・パイソン」ってご存じでしょうか。1970年代の前半にイギリスでやりたい放題の馬鹿騒ぎをしていたコメディ番組です。そのスタッフが作った映画「Holy Grail」も、アーサー王の聖杯伝説を忘れてしまう程の意味不明のしっちゃかめっちゃかな内容でした。「映画は貴族階級の醜悪な自己満足であり、我々はそれを粉砕し大衆にプロメテウスの炎の如く分け与えるのだ!」…なんて言ってはいませんけど、モンティ・パイソンのファンなら取り敢えず見とけ、な映画だったのです。

 ゲームはオーソドックスなアドベンチャーといった感じですが、そこはモンティ・パイソンながらコテコテで意味不明で破天荒なクドいギャグと中傷の嵐。プレイヤーをプレイヤーとも思わない絡み合ってほどけない謎だらけ。一度クリックしたからって、また同じことが起きるかはまたクリックするまで判らない。しかもプレイヤーをからかうトリックがあちこちにしかけてあります。「ここを50万回クリックすると、すっげえのが見られるよ」とか「さっきここをクリックしておけばよかったね、もう遅いんだけどさ」というように。

もう、「聖なる杯なんかいらない!」

 とどめは日本語版はほとんど日本語吹き替えで、それも声優さんの顔ぶれも豪華です。なんでも、TV版の吹き替えスタッフと同じ(亡くなられた声優さんはともかく)というんですからすごい。日本語版発売元のポニーキャニオンさんもわかっていらっしゃるようです。後生ですから、「大いなる時間のムダ」も日本語版を出してくださいな。

 このCD-ROMは屈指の出来です。ここまで内容を詰め込めるのか、という感じで感心します。下手なマルチメディア図鑑、それも鳥だか動物だかの絵と解説文があって、絵をクリックしてつつくと鳴き声が聞けます、なんてのは陳腐に見えてしまいます。

 内容は万人受けする者では決してないですが、見るべきところはちゃんとあり、自己主張もきちんとしたゲームなのです。いつか攻略ページをまとめる予定なので期待せず待ってて下さい。

(7th Level,日本語版:PONY CANYON, Win95のみ)

2023/10/25

夏への扉

 苦難の扉が多いほど、外は明るい

 主人公は生きがいをなくしかけている設計士。自分の会社を奪われ、親友や恋人には裏切られ、すっかり意気消沈しています。
そんな時、主人公の目の前に飛び込んできた文字は「冷凍睡眠保険会社」でした。

 誰もが一度は、絶望して今いる場所から逃げ出してすっかりやり直したいと思うようなことがあるでしょう。時間も場所も気分も新たに、第二の人生を始められたら…

断っておきますが、主人公ダニイはいつも後ろ向きな考え方ではありません。いつも新しいことに挑戦していて、何か失敗してもそれはただの道草で結果はちゃんと待っている、といった楽観的な人です。もちろんもう一人の主人公であるネコのピート君もしかり。いつも正直で大胆な(ネコは元来そういう生き物ですが)ピートがこの本の面白さの半分を支えていると言っていいでしょう。

さて、くだんの「冷凍睡眠保険会社」ですが、これは契約者を冷凍睡眠で眠らせ、その間契約者の資産を運用するといった会社です。主人公ダニイもそれに賭けてみようというわけで、未来へと向かうのですが…

 SFらしさというか、ストーリーの見事さというか、登場人物の魅力というか、いいとこどりな要素が多くて「SFオールタイム・ベスト」に必ず顔を出す名作です。作者のロバート・A・ハインラインは「宇宙の戦士」などでも有名なのですが、こちらの方がだんぜん支持率が高いです。ダニイの職人かたぎなところと、おちゃめで冒険好きな少年のようなところがうまく合わさって親しみやすいのと、ネコのピート君のタフで孤高ながら気品あるネコらしさ(?)がうまく表現されています。それを、今は亡き福島正実氏の名訳でじっくりと味わって下さい。

 猫の好きな人は必読書であり、猫ギライの人は猫嫌い克服のためにどうぞ。
(ロバート・A・ハインライン,ハヤカワSF文庫)
Amazonで注文することができます

2023/10/24

なぜ WindowsCE を選んだか?

  かつては私の身近でモバイル機器を使用している人は非常に少なく、私自身が必要性を感じてもいなかったので、興味がありませんでした。兄が PowerBook(G3ではなかったはず)を持って訪ねてきたときも「こんな重いもの持ち歩いて大変そうだなぁ」としか感じませんでした。

 その後、私の同僚がノート PC を購入したり、知り合いの方のハンドヘルド型 PC に触れたりするうちに、だんだんと考えが変わってきたのです。そして、後輩の A5 型のノート PC を見た時に「モバイルを導入しよう」と決意しました。用途としては以下のように考えました。

  • 携帯住所録
  • メモ帳(覚書き、WP下書きetc...)
  • スケジューラ
  • Eメール送受信

 こうして、以下の分類で機種選定に入ったのです。(評価は私自身の独断です)

サイズOS普及度運用性拡張性携帯性ソフト
ノートWindows98
WindowsCE
MacOS
ハンドヘルドWindowsCE
MS-DOS
ポケコン××××
PDAサイズZaurus
Palm
WindowsCE
Newton
電子手帳××
(※1999年頃の判断です)

 まず、普及度という点でポケコンが対象外となります。次いで将来性に難のある Newton や MS-DOS端末 が脱落しました。機種にばらつきがあり互換性に欠ける電子手帳もふるい落としました。
 一番に重要視したのは運用性です。覚書きやWPの下書きといった物書きをするためにはキーボードが不可欠です。Zaurus や WorkPad などのパームサイズのものは携帯性に優れているのですが長時間の文字入力といった使用に耐えられません。外付けのキーボードを購入するというのは本末転倒な気がしますし、思い切ってパームサイズはすべて除外することにしました。
 ノートPCは普及度が高く、モバイル代表選手なのは間違いないのですが一つだけ気に入らないのはポインティングデバイスなのです。私はトラックポイントが大の苦手で、タッチパッドもうまくなじめません。せめてものトラックボールは最新機種にはありません。もちろんここまできてマウスをつなげるのはモバイルらしくないし、直感的にポイント出来るのは WindowsCE のタッチパネルしかありませんでした。Windows98 や MacOS ではペン(スタイラス)操作のものは皆無です。そして起動が速いことや HDD を持たないので耐久性があるということもダメ押しとなり WindowsCE が残ったというわけです。
 そして最後にノートサイズかハンドヘルドサイズかとくれば、軽くてかさばらないハンドヘルドサイズを選びました。これならバッグの中にデジカメや予備電池を入れるスペースもできます。
 そして購入したのは NEC の「モバイルギアII」 MC-R520 です。キーボードが大きいので打ちやすく、スタイラスで操作すること、カラー表示でありながらバッテリーの持ちがいい(カタログでは約10時間)などの点が決め手となりました。

2023/10/23

メールプラーナ

 先が読めない物語

 開発元であるガストは「アトリエ」シリーズで有名ですが、こういうソフトも出していたのでした。たまたま友人から「こういうソフトもあるんですよ」と紹介されたのがきっかけでした。

 中央アジアの遊牧民族間紛争というのが主題で、利害が絡み合う複雑な人間関係、陰謀の駆け引き、多彩なキャラクター(総勢108名)、壮大なシナリオ… と聞こえはいいのですが、なんだか内容が地味(ただし戦闘BGMだけは妙に派手)です。でも、このゲームに慣れようとあれこれ試行錯誤するうちに、けっこう強くなっていました。「これでいいんだろうか?」と思ってはいても攻略本やネット上のファンページも見あたらず、それでも見事クリアしてしまいました。確かに「面白い」ゲームなんですが、「おすすめ」ではありません。単調なとこが「手詰まりか?」と思ってしまったり、最終目標がすぐには見つからないなど、欠点も見受けられます。
  攻略本を買ってみましたが、やはり基本的な攻略はあれでよかったようです。ただ、各キャラ同士のイベントはコンプリートしてないので、それを目指すしかないようです(そこまでやりこむ人って、少ないようですけど)。たいていの人は「なんじゃこりゃ」と放り出してしまうようで、中古ショップでも1000円以下の安値で並んでいることもしばしば。

 奥が深いけれども「傑作」とするには疑問点が残る、そう、「佳作」なのです。
(ガスト,PlayStation1)

2023/10/22

サターン・デッドヒート

人間の「可能性」の照れくささとすがすがしさ

 主人公クリアスは、スペースコロニー(!)内の大学で考古学を教えるしがない考古学者です。「どこの誰のものとも判らない書き置きを解読する」エキスパートとして、土星で発見された謎の金属板の解読を引き受けるところから物語は始まります。なんだか舞台を宇宙に移した「レイダース」じゃないか、と思われる人も多いかもしれませんが、その通りです。

 主人公はヒーローなんて柄じゃない、といささか引っ込み思案なキャラクターなのですが、だんだんと「味のある」キャラクターになってゆくのです。われわれ読者が読み進めていくにつれ、主人公もまた成長してゆくしかけになっているようです。

 例えば、宇宙旅行について、主人公はてんで素人な質問をして相手をあきれ返らせているのですが、下手に解説的な説明文をはさんで読者がしらけてしまうよりはいいと思いますし、主人公クリアスのとぼけたところが親近感を覚えます。うだつのあがらないはずの彼が落ち着いた表情を見せてきたところで、金属板の謎が解明されていきます。これは、明らかに異星人の手によるもので、拾い上げられるためにわざと置かれていたようなのです。

 物語の後半は、コロニー側と地球側とで土星の秘密を先に手に入れようと熾烈なデッドヒートが繰り広げられていき、主人公も渦中へと巻き込まれていきます。どちらが先でもおかしくない、しかし土星に隠された秘密とはいったい何か? -それが知りたい!

自然とページをめくる手も早くなっていると思います。

 時には照れくさい場面もありますが、すがすがしい後味のある読み応えです。もし、気に入ったなら続編「ヘキシーの星のライオン」もどうぞ。

(グラント・キャリン,ハヤカワSF文庫)
現在品切れ中ですが、Amazonで中古品を注文できます

2023/10/20

夢の 98/AT 環境

 使えるけれど使えないみたい

 かつて、EPSONより「98/V」という NEC PC98x1 シリーズのイミュレーションソフトが発売されていました。

Windows という環境が浸透した現在、やれ DOS/V だとか PC-98 というハードウェアの違いはあまり気にならない(普及率も変わったし)のですが、やはり過去の資産で生かせるものは生かしたいというものが人情でしょう。

 98/V はイミュレーションソフトだけでなくアクセラレータボード増設という2段構えで PC-98x1 の DOS 環境を再現します(ただし Windows 3.1 や一太郎 Ver.5 などの仮想 86 機能を利用したソフトは動作しません)。動作スペックが気になるところですが、やはりメインマシンほどの速さは出ず、1990年代前半ぐらいのやや遅れた動作といっていいでしょう。

 私が 98/V を購入した頃は、MMX Pentium が発表された当時で、ソフトウェアレベルのイミュレートは非常に辛い状態でした。でも、トホホな私はハードウェアアクセラレータまで購入してしまいました。(その頃はまだ PC-98x1 レガシーがいっぱいあったので…)

PC-98x1 のファイルシステムは PC/AT 互換機と比べ、若干違っているためハードディスク上の領域に連続したファイルを作成してイミュレート先の環境とします。次にグラフィックRAM のイミュレートについて判定を行い(ハードウェアアクセラレータはこの時判別します)、フロッピードライブの 2DD/2HC/2HD モードの判別を行い、NEC-DOS(MS-DOS) をディスク領域にインストールして再起動を行います。

 当時の 98/AT マルチ OS 環境はそこそこ使えたのですが、サウンドが使えない、フロッピードライブやファイルシステムの取り扱いなどに制約が多すぎるなどの理由で取り外し、PC-98x1 を購入してしまいました。

 セカンドマシンあたりに入れるには持てあますし、入れるぐらいなら実機の方が安くつく。かといって全然使えないわけじゃなし。98 レガシーがゆっくりと移植されたり、別ソフトに取って代わられたりしていくほどに、色褪せていく 98/V がちょっと可哀想に思うのですが…ダメかなぁ。

付記:
後に、この「98/V」は、ソフトもボードも友人へあげてしまいました。彼が今でも持っているかどうか定かではありませんが、まだあったとしたら骨董品ものかもしれませんね。
使えるかどうかはともかく(笑)

2023/10/19

原発

 バケツは要りません

 元祖「原発」は、本来MS-DOS版で、PC-9801専用のシューティングゲームです。1993年に刊行されていた「秀作フリーソフト100選 Part3」(アスキー)に収録されていました。全角のテキスト文字を使った見た目は地味なシューティングゲームなのですが、これがなかなかにハマってしまうのです。

 画面上に次々と現れる核燃料に、画面下部の自機を操作し中性子ビームを打ち込むと、核分裂が起こって3つの中性子と核廃棄物が出現します。その中性子が別の核燃料に当たれば同じく核分裂が起こって...という内容です。もちろん、落ちてきた中性子や核廃棄物に自機が当たれば即ゲームオーバーというストイックなゲームです。そんなに核分裂反応を起こして大丈夫かというと、ここは原発。スコアは「発電量」なのです! どんどん反応させて臨界してください。バケツでかき混ぜなくてもOK(おっとアブナい)。

 このゲームの魅力は、単純明快なことです。「死ぬな撃て、避けろ撃て」というシューティングゲーム第一の法則(そんなのあるのかな)に従っているし、自機がひとつしかないことも「人生リセットは効かないんだ」という教訓(考え過ぎかな)のようでもあるし、何よりスコアが「発電量」というところが人様の役に立っているような気がする(よく考えれば電気を使っているだけだ)ところも、息の長い支持を受ける理由なのでしょう。

 先日、またちき氏からの情報提供で、なんとWindows版があることが判りました。まだβ版ということで、若干動作スピードにばらつきがあるようですが、それなりに遊べます。いつかは原作と同じぐらいの「安全装置」がつくことを願ってます。

※「原発」はベクターで入手できます。Windows95/98/NTに対応。

2023/10/18

ポストマン

世界は人間を求め、人間は伝説を求める

 核戦争後の世界を舞台としたポスト・ホロコーストの名作です。ケビン・コスナーの監督・主演の映画は興行的には成功とはいえず、評論家たちには散々にけなされてしまいましたが、原作の内容をすべて収めてしまうよりはよかったのではないかと思います。また、品切れで入手難のところを再版させるきっかけとなったので、許してあげましょうか。

 登場人物たちは悩みを抱えながら、秩序を取り戻そうと努力しています。それまでは力が正義であったところを、郵便配達網を復興させることで人間同士が心を通わせることが大事なことだとうったえていきます。しかし、大事なことの裏側にある真実は、およそ理想とかけ離れているのです…

 不必要な真実も存在する、でも我々は先へ進まねばならないのだ、というように主人公ゴードンはためらいながら郵便を配達します。そんな中で出会う人々と交流を深め、様々な出来事に立ち向かい、そして彼の運命を変える女性と出会うことになります。誰もが昔を懐かしみ、振り返る中、人々は厳しい現実との正しい向き合い方に気づいていきます。そしてゴードンは、残忍非道であり狡猾なサバイバリスト達との血みどろの戦いの中で、伝説となっていくのです。被害もひどく、あまりにも失うものが大きかったとはいえ。

 この本を読み終えたとき心の中で「じわっ」とか「ほろっ」とくるような感覚があれば、この本が泣き所を突いてきたと思って下さい。ケビン・コスナーだって、きっとこの感覚を伝えたくて映画化したのだと思います。彼が原作のいいところを残そうと悪戦苦闘している様子が目に浮かびます。映画を見た人も、見てない人も、原作さえ読めば納得いくはずです。特に映画しか知らなかった人は、絶対に読んで下さい。

 読み終えた時の BGM として ASIA の "Voice of America"(アルバム 'ASTRA' 収録) を流すことをおすすめします。きっと心地よい余韻に浸れると思います。映画のエンディングあたりに使われていたら最高だったのに… でも、あの出来だったから… まあ、いいか。

 あと、ゲーム「デス・ストランディング」(2019年)をやったことのある人も、この本を読むことをお勧めします。おそらく、小島監督もこの作品を読んだと思いますから…

(ディビッド・ブリン,ハヤカワSF文庫)
こちらで原作本を注文できますよ
ASIAのアルバム"ASTRA"はこちら
ゲーム「デス・ストランディング」はPS4PS5で発売中

2023/10/17

MO Drive: Fujitsu M2512A

 ドライブが認識されない!(100% 解決)

 生まれて初めて自力で増設したのがこの MO ドライブです。アキバで買ったバルク品は、何か不具合があったとしても何の保証もありません。半ば祈るような気持ちで接続し、SCSI ボードにも接続し(ドライバもインストールした)、 Windows を再起動しました。

 しかし、「リムーバブルドライブ」が出てきません。確か Plug&Play だったはずではなかったのか...

  • MO ドライブ自体の設定がおかしいのか
  • SCSI ボードとの接続は間違ってないか
  • SCSI ボードの設定は矛盾していないか

 MOドライブのディップスイッチは SCSI ID の設定やアクティブターミネータ、MO ドライブとしてかリムーバブルハードディスクとして使うか、という設定のみ。SCSI ボードとの接続は正しい(だいいち変な接続をする方が難しい)し、ボードの設定も付属のユーティリティソフトで確認しました。

 おや? ユーティリティソフト上では MO が認識されている!

 どうやら、正しく接続されているのは確かで、Windows のデバイス認識がされていないようです。「コントロールパネル」の「デバイス」で認識させようとしましたが、全く反応なし。やはりバルク品に手を出せるレベルの私ではないのか...

 その時ふと「MO ドライブは MO メディアを認識するのだろうか」と思い、MO ディスクを差し込み Windows を再起動したのです。すると、リムーバブルドライブのアイコンがあるではないですか! おそらく、接続はしても認識のためにメディアを入れておく必要があるのでしょう。何事もきっかけが大切ということでしょうか。よく、正規の市販パッケージにメディアが同梱されているのは、認識させるためなのでしょうか。

 この時の成功がきっかけで、バルク品を恐れなくなったのは言うまでもありません。ちょっとした勇気と一度失敗しただけであきらめないことと、何でも思い付いたことは試してみることが秘訣なのでしょうね。


2023/10/16

ジービー

 幻の10円ゲーム

 小学校にしてビデオゲームの魅力にとりつかれてしまった不良な私(*1)は、なけなしのお小遣いを片手に補導員におびえながらもデパートの屋上のゲームセンターに月に一度くらいのペースで通っていました。もちろんお金も技術もお粗末だったので、すぐにお小遣いは無くなってしまいます。そのゲームセンターの片隅には、ブレイクアウト(いわゆるブロックくずし)のような、ピンボールのようなゲームがあり、プレイ料金は10円でした。ゲーム画面も白黒のブラウン管に直接カラーテープを貼るといった貧相な体裁(*2)なので、誰も見向きもしません。

 このゲームをやってみると、ブレイクアウトよりも色々と工夫がこらしてあり、なかなか楽しめました。パドル操作のゲームにピンボール風の味付けが功を奏したといっていいでしょう。こうして私は最後の10円玉までゲームにつぎこむようになってしまったのです。

 現在、ナムコ初のビデオゲーム「GeeBee」を見かけることは極めて難しいでしょう。約20年前の発売当時でさえも遊んだことのある人はかなり少ないのではないでしょうか。まさに幻のゲームなのです。

*1: 当時、「ゲームセンターに行くのは不良だ」という風潮でした

*2: ビデオゲームの黎明期はカラーディスプレイが高価でした。カラーなだけでプレイ料金を倍にするゲームセンターもあったほどです

付記:ジービーは家庭用ゲーム機やPCなどに移植されたことはありません 

2023/10/14

「デューン」シリーズ

15年目の読了、そして「世界」の再発見

 私がこのシリーズを初めて手に取ったのは、主人公ポウルと同じく15歳の時でした。

当時、ちょうど映画化実現というニュースをスターログ誌で知った私は、書店の本棚に大きな幅をきかせているこの本に興味をもって読み始めたのです。中学生に読みこなせるものでないことを知らずに。

 その広大な背景世界、現実感のある文化様式の記述、SFらしい現実的な登場人物たち、小説らしからぬ用語事典、すべてが私を圧倒したのです… 「こんな本、読んだことない!」

 第1部「砂の惑星」を無理矢理読み終え、当時の私は読むのを止めてしまいました。

 それから十数年後、通勤時の電車内の読みものとして、ふたたび私は手に取ったのです。当時理解できなかったことが、嘘のように頭に入っていきます。意外なことに、とても硬派だと思っていたこの本が派手なアクションあり、哲学的で格言めいた言い回しや箴言、その一方で濡れ場ありという具合に「大人向け」の本であることに気づいたのです。

 人類の遺伝子を永続的に支配しようとする女性結社ベネ・ゲセリット、「思考する」機械を排斥し人間本来の能力を拡大強化した人間コンピュータともいえるメンタート、銀河世界でただひとつ化学合成が不可能な抗老化剤かつ麻薬である香料メランジ、そのメランジを生成する巨大で凶暴な生物「砂虫」サンドウォームetc…SFの小道具も豊富です。

 デューンシリーズは全6部(著者死去のため未完)、日本語版は17冊にのぼります。その中につめこまれたあらゆるものが、「世界」を形作っています。私は長い時間をかけて読み終えましたが、それだけに時間の経過も加味された私自身の「世界」の成長も確認できたような気がします。「デューン」の世界に対して抱く感覚は、読む人の世界と比較し反映されているのではないでしょうか。

シリーズ構成は以下の通りです:

第1部「砂の惑星」
第2部「砂漠の救世主」
第3部「砂丘の子供たち」
第4部「砂漠の神皇帝」
第5部「砂漠の異端者」
第6部「砂丘の大聖堂」

 第1部・第2部は最初の主人公ポウルによる神話の誕生、第3部・第4部はポウルの子(神皇帝レト)による神話の完成、第5部・第6部は神皇帝崩御後の世界、というような分類ができます。ハーバートは第7部の執筆を始めていたといわれてますが、おそらく出版されることはないでしょう。しかし、ファン心理としては大筋だけでも知りたくてたまりません。

 私個人としては「ダンカン編」が書かれたのではないかと勝手に想像しています。だって、あの「老いたカップル」って怪しいではないですか!(一説にはハーバートと奥さんだとも言われていますが、定かではありません)

 そして、著者死去で世界が閉じてしまったかと思われたら、息子ブライアン・ハーバートとケヴィン・J・アンダースンの手によってシリーズが書き続けられています。2001年に第1部の前日譚となる「デューンへの道」シリーズが邦訳されました。以後、シリーズが展開されているのですが、邦訳がなかなか出ません。というか、第5部や第6部の再刊もしてほしいと思います。2021年には再映画化は大好評だったので、本屋さんにもラインナップをそろえておいてほしいものです。

 私が何か物語を書こうとする時、知らず知らずのうちにハーバートの作風に影響を受けていました。各章の冒頭に引用めいた記述を置いたり、用語事典を作成していたり、人と場面が次々と移り変わったり、登場人物が色々と考えをめぐらせたりというように…まあ、効果があがったかは別としましょう。(^^;)

 とっつきにくいのは承知の上だし、放り出してしまう人も多いかとは思います。でも、読み終えた人だけが持つ優越感のようなものがあるところが、何となく「指輪物語」を連想させるのは気のせいでしょうか。

 (フランク・ハーバート、ハヤカワSF文庫)
Amazonで第1部「砂の惑星」を注文する

2023/10/13

凪の終わり

ようやく、いろいろと手がける心境になってきた。
そこで、PCやWebサービスのあちこちに書き留めていたことを整理している。

・PC→バックアップついでに整理
・Evernoteほかノートサービス→Googleドキュメントへ移行
・Googleドキュメント→旧ノートブックやWZメモなどの古い書付けを整理
・Gmail→10GB以上にのぼる不要なメール削除
・Trello→各ボードに散らばっていたメモを整理
・ブックマーク→推定2000以上。現在も整理中
・Dropbox→ファイル整理中
・ToDoサービス→Habiticaに整理。GTDは紙ベースで行う
・マインドマップ→Mind42へ。

我ながら、よくもため込んでいたものだ…

整理しつつも、新しいアイディアとか再発見したメモもあるので、
これからのアウトプットに役立てられそうだ。